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 ★アルコール消費量世界9位日本酒もチャンス到来か。盛り上がるインドのアルコール飲料事情とは★インフォブリッジ通信 Vol. 58

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[アルコール消費量世界9位日本酒もチャンス到来か。盛り上がるインドのアルコール飲料事情とは]

近年、インドのアルコール消費量・飲酒をする人が増加し、酒類市場が拡大傾向にあります。インドにおける2010~2017年の1人あたりの年間平均アルコール消費量は37.2%増、アルコール消費量は世界第9位、そしてスピリッツ系の消費量は世界第2位と、世界有数のアルコール消費大国となっています。インド国際経済関係研究評議会(ICRIER)によると、インドのアルコール消費量は今後10年間で70%上昇、アルコール消費人口は、2018年の2.93億人から2030年には3.86億人拡大するともいわれています。

アルコール消費人口は、2005年の21.9億人から2018年には29.3億人へと増加しており、2030年には
38.6億人に及ぶ
ともいわれています。お酒が飲めない禁酒日や禁酒州など、飲酒に制限がかかる習慣のあるインドで、市場拡大の背景には何があるのでしょうか。

様々な社会的変化が挙げられますが、所得向上で酒類への支出金額が増加したこと、女性の地位向上
により女性の飲酒機会が増えたことなどが重なり、どの年齢層においてもお酒の消費量が増えています。

また、パンデミックを経て、人生は短いと達観し今を大切にする生き方に変容し、高級酒類への支出を
惜しまない消費者も増えました。Withコロナで外食需要が戻っていることに加え、祝祭シーズンのデリーでは通常営業日の35%増の480万本を売り上げたといい、近年のアルコール市場にはポジティブな動向が多く見受けられます。この商機を獲得すべく、日系企業も奮闘しています。

サントリーはインド現地でインド人のためのウイスキー「OAKSMITH」を開発しており、21年は50万ケースを販売、22年は100万ケースの販売が見込まれており、シェアを伸ばしています。キリンはインドのトップクラフトビールブランド「ビラ91」を所有するB9ビバレッジズに1500万米ドル出資する形で市場に参入しています。インドでつくられるウイスキーやビール等に限らず、日本酒もインド市場で
動きをみせています。

インドの日本酒愛好者コミュニティー「サケ・クラブ・インディア」や「鳥取・インド輸出蔵元会」は、 2021年よりインドの酒類展示会に出展をするなど精力的なPR活動を続けています。毎年1,300万人の飲酒年齢の成人が生まれ、そのうち少なくとも300万人から500万人は最終的に何らかの形でアルコールを摂取すると言われるインドは、今後どのカテゴリーのアルコール飲料にとっても速いペースで市場が成長していくことでしょう。

今回はアルコール飲料市場の紹介をしましたが、その他インド進出の相談や、リサーチなども行っております。
是非お気軽にお問合せください!

■ インド日系企業関連ニュース

2022年10月に発表されたインドにおける日系企業に関する主なニュースは、

【10月5日】ココイチ、インドに2号店 本場進出2年、認知度向上が課題

【10月19日】サントリーが経験した10年前の失策、教訓から得たインド市場専用の“武器

【10月27日】ペイペイ、インドにアプリ開発拠点 数百人採用へ

その他10月のインド日系企業関連ニュースは、→こちらをクリックしてご覧になってください!

上記以外にも、多数ニュース記事を紹介しております。

■ 業界情報

インドの小売市場最新動向~インドの小売が好調だ。パンデミックによる影響から脱し、7月以降売上高は右肩上がりでディワリのピークを迎えた。小売側もオンライン・オフラインともに新たなサービス展開や投資を加速させている。日本企業も積極的であり、採算ラインまで時間のかかるといわれるインドで、非常に短期間で収益化を実現する企業も登場した。
詳細情報はこちらのコラムをどうぞ!