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★過去10年で飲酒量2倍増加のインド!経済成長とお酒に対する価値観の変化が需要を後押し★ インフォブリッジ通信 Vol. 11

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 [厳格な規制は未だ存在も、若者を中心にアルコール消費量が増加中のインド]

早いもので、今年も残りあと20日程となりました!

この時期と言えば、忘年会が多く開催され、また、年明けすぐは新年会も開催されるなど、お酒を飲む機会も増える時期と思います。年末年始の飲みすぎには十分注意し、新年を気持ち良く迎えたいところですね。

さて、年末年始の飲酒量が増えるのは、日本だけの話に留まらず、インドでも年末年始の飲酒量は増える傾向にあります。国内8位の人口規模を誇る都市プネーでは、去年の大みそか~元旦にかけて、1,144名が飲酒運転で検挙されています。この数字は、2016年の同時期の615名に比べて、2倍に増加しており、他都市でも、同時期の飲酒運転検挙数は増加する傾向にあります。

インドというと、飲酒に対して厳格で、規制が厳しく、あまりお酒が飲めないのではないかとイメージする方は多いかと思いますが、これは間違いではありません。

例えば、酒類販売店やレストランなどでアルコールの提供を行うことができない「ドライデー」があったり、禁酒州として知られる西部のグジャラート州では、酒類購入の際に購入許可証の提示が必要だったりと、まだまだ飲酒に対する規制は厳しいのは事実です。

しかし、そんな中でも、WHO(世界保健機関)の報告よると、インド一人当たりの飲酒量は2005~2016年の間で2.4倍=124%の増加を記録しており、これは同期間における世界全体の消費量の増加ペース(16%の増加)をはるかに超える勢いで伸びています。

この国内飲酒量増加の背景にあるのは、経済成長に伴う生活スタイルの変化、そして飲酒に対する価値観の変化が挙げられます。特に、若者を中心に、飲酒に対するネガティブなイメージが払拭されつつあり、都会のパブやバーなどでは、多くの若者が楽しくお酒を飲んでいる光景を目にすることができます。

また、インド国内で人気がある酒類は、ダントツで蒸留酒で、全インド醸造業者連盟(AIBA)によると、2016年に国内で消費された酒類の93%が、ウイスキーをはじめとする蒸留酒で占められていたと報告されています。加えて、近年では、経済成長による中間層の増加の背景もあり、高級なお酒や、他国からの輸入品も人気を獲得し始めています。

今後も経済成長が期待できるインド。更なる酒類業界の盛り上がりや、新しく出てくる酒類トレンドなど、業界にどんな変化が起きていくのか?注目していきたいところです。

それでは、みなさん、良いお年をお迎えください!

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■ インド日系企業関連ニュース

2018年11月に発表されたインドにおける日系企業に関する主なニュースは、

【11月1日】インドで進むトイレ改革 野外から自宅へ日本企業支援

【11月6日】日本の炊飯器、インドで人気 カレーや蒸し野菜などの調理機能搭載

【11月21日】デジタル広告、アジアで買収合戦 電通がインド首位に

【11月27日】NTTデータ、インドの電子決済に参入

その他11月のインド日系企業関連ニュースは、

こちらをクリックしてご覧になってください!上記以外にも、多数ニュース記事を紹介しております。

■ 業界情報

インドアルコール市場

法律の厳格化・小売価格の上昇などの影響はあるものの市場は多様化、ワインやクラフトビール等も増加中

[市場動向]

WHOの報告書によると、インドの1人あたりの年間飲酒量は2016年で5.7リットル。2005年から2016年の間で2倍以上に伸びたという。2025年までにさらに2.2リットル増加する見込みだ、としている。

[現地消費トレンド]

国内でクラフトビールの消費が増えている。市場規模は2016年時点で28億ルピー、2020年には440億ルピーに到達する見込みだ。特に消費が伸びているのはベンガルル、ムンバイ、プネ、グルグラムで、それぞれの都市には60カ所以上のクラフトビール醸造所があるという。多くが500~1,000リットルでの生産で、平均価格は300~500ミリリットルで200~500ルピー、コリアンダー、マンゴーといったフレーバービールが人気だという。

詳細情報はこちらのコラムをどうぞ!

■ インド展示会/イベント情報

1) IIGF – 62th Indian International Garment Fair

今回で開催62回目のインドの国際アパレル展示会。展示会は、インドの衣料品輸出産業のための主要な展示会の1つとして認識されており、インド各地の衣料品販売業者や製造業者、諸外国のバイヤーが集結する。前回イベントでは、357社が出展し、544社のバイヤーが集結。同イベント内で生まれたビジネス効果は、1億8423万USDとも言われている。

  • 開催日時: 2019年1月16日(水)~1月18日(金)
  • 場所: India Exposition Mart (Noida)
  • 主催: Apparel Export Promotion Council (AEPC)
  • URL: https://www.indiaapparelfair.com/

2) ISH India

今回で3回目の開催を迎えるバスルーム・キッチン、配管、衛生、再生可能エネルギー関連業界の国際展示会。2018年に実施された時には、6567名が国内外から集まり、およそ70社超が出展社として参加。2018年の前回イベントでは、イベント会場内で、特定のテーマに関したパネルディスカッションが行われ、大きな盛り上がりを見せた。

  • 開催日時: 2019年2月28日(木)~3月2日(土)
  • 場所: Bombay Exhibition Centre (Mumbai)
  • 主催: Messe Frankfurt Trade Fairs India
  • URL: https://ish-india.in.messefrankfurt.com/mumbai/en.html

3) 8th International Engineering Sourcing Show

インドの国際的なエンジアリング業界の展示会。エンジニアリング&製造のハブ、チェンナイで開催。自動車メーカーや電機系部品メーカーなどをはじめ、多くの製造業者が一堂に介するこのイベントでは、出展社数は、400に上り、来場者は主にバイヤーで、国内外から約10000名が来場する

  • 開催日時: 2019年3月14日(木)~3月16日(土)
  • 場所: Chennai Trade Centre (Chennai)
  • 主催: Engineering Export Promotion Council (EEPC)
  • URL: https://www.iesshow.in/