*好評につき無料配信継続中!インドスタートアップレポート&インドスマートモビリティレポート→興味のある方はこちらより詳細をご覧になってください
■ Pick UP! News
[伝統的な習慣がテクノロジーによって一気に変化!オンラインデリバリーが既存のフードビジネス業界に変化をもたらす]
新年明けましておめでとうございます!
昨年はインフォブリッジ通信をご愛顧いただき、ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、みなさま、今年はどんなお正月を迎えられたでしょうか?例えば、新年の門出を美味しいおせちで祝うというのは、お正月の醍醐味ではないかと思いますが、その正月の主役おせちも、時代の流れに沿って変化してきています。
以前は、おせちというとご家庭で作るものという認識が強かったかと思いますが、近年では、おせちをスーパーなどで購入するご家庭や、親戚一同大人数が集まるためにおせちのデリバリーサービスなどをご利用されるご家庭もあり、おせちの在り方が多様化しています。
もちろんおせちだけでなく、デリバリーフード産業自体が需要増の成長業界であり、これは日本だけでなくインドでも同じことが言えます。インドのフードデリバリー市場は2018年時点で、約70億USDの市場規模。これが2023年には115億USDを超えると予測されています。UberEatsなどのグローバルプレイヤーも既にインド市場に参入しており、地場プレイヤーのSwiggyやZomatoなどが市場シェア獲得のためしのぎを削っています。
また、上記のような、レストランなどで調理済みの食品をデリバリーするプレイヤーだけでなく、生鮮食品のオンラインデリバリーサービスも人気を獲得しています。例えば、地場大手のオンラインスーパーBigBasketは新鮮な野菜や果物のデリバリーにも対応しており、昨年12月に日本の大手総合食品会社ニチレイ社が出資した食肉のオンラインマーケットプレイスLiciousなども登場してきています。
新鮮・安心・安全な食品を求める人が増え、生鮮食品のデリバリー需要が高まる中、顧客ニーズに対応すべく、近年ではオンライン専業ではない大手小売や食品メーカーも、コールドチェーンプロジェクトに乗り出したり、フレキシブルな配送に対応できるように、バイクタクシースタートアップとタイアップするといった新しい動きも出てきています。
国民の約半数以上が農林水産従事者といわれるインドでは、彼らの収益の向上が課題のひとつとされています。農水産従事者から供給される食品を、質の良い状態且つ適切な価格で消費者に届けることにより、生産者の収益を向上させることも可能です。
こういった課題に対して、食品会社・小売業者・物流業者・スタートアップが積極的に物流網・コールドチェーン整備を進めています。
課題は多くとも、今後の需要増加が大きく期待できるインドのフードデリバリー業界。近い将来、インドでも多くの家庭が気軽に新鮮な食品を家にいながら手に入ることができるよう、各社が今後どんな変化をしていくのか?注目していきたいところです。
インフォブリッジでは、インドに関するお問い合わせを随時受け付けております。インド関連の情報やビジネスについて、興味・質問のある方は、是非こちらよりお気軽にお問い合わせください!
■ インド日系企業関連ニュース
2018年12月に発表されたインドにおける日系企業に関する主なニュースは、
【12月3日】インドに「楽天技術研究所」、人材獲得に期待
【12月10日】ニチレイ、インドの食肉ECスタートアップに出資
【12月14日】NECが南部でスマート都市向け事業
【12月26日】眼鏡のオンデーズ、インド進出 3年で100店
その他12月のインド日系企業関連ニュースは、
→こちらをクリックしてご覧になってください!上記以外にも、多数ニュース記事を紹介しております。
■ 業界情報
インドコールドチェーン市場
大きく伸長が期待される中、政策の後押しに加え、大手食品関連企業をはじめとする需要に近い側からのコールドチェーンへの取り組みが開始
[市場動向]
インドのコールドチェーン市場は年成長率13-15%で伸長し、2022年には4,720億ルピーに達すると予測されている。食品業界の輸送効率改善と廃棄ロス削減への関心の高まり、消費者のし好の変化により、インドのコールドチェーンは従来の低温倉庫を中心としたものから、生産地から消費者をつなぐ一貫した物流サービスへと急速に変化している。コールドチェーンインフラの整備は急務であり、インド政府は廃棄ロス最小化及び農家の収入増加を掲げ、総合的なコールドチェーンを構築する政策を行っている。
[現地トレンド]
2017年3月、国内最大のオンライン食料品店のBig Basketをはじめとするインドで食品・物流を展開する複数企業が、310億ルピーの投資を伴う国内コールドチェーン新設の政府承認を得た。また、民間企業独自のコールドチェーン網構築も進んでいる。2017年11月、乳協同組合大手のAmulはバターの輸送で、インド鉄道の冷蔵貨物車の利用を開始、大手小売業グループのFuture Groupは、2018年6月、ミルク・卵・パンの配達事業への参入を発表した。
詳細情報はこちらのコラムをどうぞ!
■ インド展示会/イベント情報
1) ACMA Automechanika New Delhi
ニューデリーで開催される国際オートモーティブ関連の展示会イベント。車の部品製造会社やトレーダー、ディストリビューターなどが一斉に集合する。前回の展示会では、17ヵ国から合計550社が出展社として参加し、15,150名の来場者が訪れるイベントとなった。
- 開催日時: 2019年2月14日(木)~2月17日(日)
- 場所: Pragati Maidan (New Delhi)
- 主催: Messe Frankfurt Trade Fairs India
- URL: https://acma-automechanika-newdelhi.in.messefrankfurt.com/newdelhi/en.html
2) CBME India (Children, Baby and Maternity Expo India)
今回で7回目の開催を迎える、ベビー業界ならびに子ども業界の展示会イベント。同業界でのインド国内のイベントとしては最大規模を誇っており、2018年に実施された第六回イベントでは、6,000名超の来場者に150超の出展社が20ヵ国以上から参加した。
- 開催日時: 2019年4月10日(水)~4月12日(金)
- 場所: Bombay Convention & Exhibition Centre (Mumbai)
- 主催: UBM India
- URL: https://www.cbmeindia.com/
3) Secutech India 2019
毎年開催されているインド最大級のセキュリティ業界の展示会。オフィスの監視カメラやセキュリティゲートといったものから、最近のスマートホームセキュリティまで幅広い製品が展示される。2018年に実施したイベントでは、22,000名以上が来場し、出展社数は575社と、大盛況に終わった。
- 開催日時: 2019年4月25日(木)~4月27日(土)
- 場所: Bombay Convention & Exhibition Centre (Mumbai)
- 主催: Messe Frankfurt New Era Business Media
- URL: https://secutechindia.tw.messefrankfurt.com/mumbai/en.html