■インドで、各種イベントやワークショップを通じた人材発掘や事業開発促進!
インフォブリッジでは、ハッカソンやワークショップなどのイベントを通じて、オープンイノベーション促進だけでなく、高度IT人材発掘や、新規事業アイデアの発掘支援などを提供しています。
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■ Pick UP! News
[世界のR&Dハブとしてのインド。GAFAM、大手自動車メーカーなど、各国大企業が続々とインドにR&D施設を設立]
Microsoft、Google、Amazon etc… GAFAMをはじめ、グローバルIT企業のインドにおける動きで共通していることが一つあります。それは、積極的にインドを自社の重要なR&D拠点の一つとして位置付け、巨額の資金を投資してR&D拠点を設立、高度IT人材の採用を積極的に行っていることです。
上記に挙げた企業だけでなく、韓国の現代自動車やドイツのダイムラー、BOSCHなどの自動車関連メーカー、SamsungやPanasonicなどの電機メーカー、楽天やGo-Jekなどの大手IT系企業もインドにR&D拠点を設立しており、人工知能やブロックチェーン、IoTなどの先端技術の開発を進めています。
インドには、R&D拠点として選ばれている都市が複数ありますが、中でも一番はインドのシリコンバレーとも言われているバンガロール。楽天技術研究所や、IntelがIoTのプロダクトの開発を進めるデザインセンターなどがバンガロールに設立されており、同都市に2004年からR&D施設を持つGoogleでは、今年新たにAI研究ラボを同都市に開設し、機械学習をはじめとした技術の研究を進めることに加え、インドが大きな課題を持つ農業やヘルスケアなどの特定の分野における研究をし、サービスを開発する予定です。
バンガロールの次にR&D拠点として注目を集めているのはインド第二のIT都市と呼ばれているハイデラバード。今年8月にはAmazonが自社世界最大規模(15,000名の従業員を収容)のオフィスを同都市に設立しています。Microsoftがインドで初めて開発センターを設立したのもハイデラバードです。2016年には、Appleが2500万USDを投じて同都市にR&D施設を設置。今年9月には、中国のスマホメーカーOnePlusが約1億4000万USDを投資し、カメラ技術や5G通信、オートメーション技術を高めていくためのR&Dセンターを開設しました。上記に挙げた2都市だけではなく、プネーやチェンナイなどの都市でも多くのR&D施設が設立されています。
このように、今やインドは世界のR&Dハブとしての役割を担っており、世界各国の企業がR&D拠点としてインドを目指しています。この流れは2017-2018年頃から更に加速しています。インドは、世界でも有数のIT人材の宝庫。英語が堪能で、毎年150万人の理系学生が大学を卒業するインドでは、採用競争も激しいですが、それほど優秀な人材も多く、グローバルIT企業などは積極的にインドのトップ校での採用活動を続けています。残念ながら、日本は欧米企業に比べてインドでのIT採用活動をはじめIT関連事業の展開では遅れを取ってしまっていますがまだまだ参入の余地はあります。
その一つは、日本の強みであるハードウェアの技術・産業ノウハウとインドの高度ソフトウェア技術を掛け合わせる活動を積極的に行うことです。互いの強みを掛け合わせ、イノベーションの種を創っていくことで、日印IoTエコシステムはもちろん、日印間のオープンイノベーションも進み、結果的にはそれが将来の産業を創っていくことに繋がるのではないでしょうか。
インドのR&D、特にIoT領域はまだ発展の余地が数多く残されています。今ここで日本のハードウェア技術をインドのソフトウェア技術と掛け合わせていくことが、未来のイノベーションのための大きな一歩になるのではと思います。
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■ インド日系企業関連ニュース
2019年10月に発表されたインドにおける日系企業に
関する主なニュースは、
【10月5日】JXTG、インドの健康食品会社と協業へ
【10月9日】クレディセゾン、インドでネットローン 現地企業と提携し中小・個人に貸付
【10月30日】DMG森精機、30年ぶりにインドで工作機械を生産
その他10月のインド日系企業関連ニュースは、
→こちらをクリックしてご覧になってください!上記以外にも、多数ニュース記事を紹介しております。
■ 業界情報
~R&D市場~
[市場動向]
ユネスコが2017年に発表した「UIS 2017 R&D Statistics Survey」 によると、世界161か国・テリトリーにおける研究開発投資額(購買力平価PPP換算)において、インドは7位となった。その総額は480.63億米ドル、その内訳は政府支出が60.5%、産業支出が35.5%、学術支出が4%を占めた。
[現地トレンド]
日本企業もインドにおけるR&D拠点開設・強化を進めている。パナソニックは2017年、バンガロールにR&Dセンターを開設。人工知能(AI)やロボティクス分野で家電に搭載できる技術開発を進める。楽天も2018年、バンガロールにR&Dセンターを開設。物流倉庫業務における無人ロボット運用に関する領域を中心に、先進技術を使った革新的なサービスにつながる新しい研究を推進している。
詳細情報はこちらのコラムをどうぞ!
■ インド展示会/イベント情報
1)Paperex – 14th International Exhibition & Conference on Pulp, Paper and Allied Industries
第14回目となる製紙・パルプ産業の国際展示会。2年に1回の開催で、25か国から700社が出展予定。紙製品、製紙機械、最新のリサイクル技術などが展示される。
開催日時: 2019年12月3日(火)~6日(金)
場所: Pragati Maidan (デリー)
主催: International Trade and Exhibitions India
URL: http://india.paperex-expo.com/Home
2) CHEMTECH + BioPharma South Expo 2019
化学・バイオ製薬産業の国際見本市。毎年開催で、第25回目となる。メーカーや研究者、政府関係者が集う。水処理関連、産業オートメーション関連の同時開催展あり。
開催日時: 2019年12月4日(水)~6日(金)
場所: HITEX Exhibition Center(ハイデラバード)
主催: Chemtech
URL: https://chemtech-online.com/chemtech-south-world-expo-2019/about-event/