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★選び方、買い方、使い方・・・自動車に対する消費者動向の変化は要チェック!来る祝祭シーズンでの売れ行きはいかに!?★インフォブリッジ通信 Vol. 33

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[選び方、買い方、使い方・・・自動車に対する消費者動向の変化は要チェック!来る祝祭シーズンでの売れ行きはいかに!?]

2020年4月のインドの新車販売台数はゼロ(出荷ベース)という、歴史に残る記録となりました。ロックダウンによる工場や販売店の閉鎖、また自動車生産よりも支援活動を優先し、政府要請のもとマルチ・スズキは人工呼吸器を、地場メーカーも防護服などを生産していたという背景もありました。以降5-7月は前年同月比マイナスが続いていましたが、8月は乗用車は10か月ぶり、二輪車は20か月ぶりのプラス転換を達成。9月も35 %増の27万5千台と伸び、インドの一大商戦「ディワリ」シーズンに向けて今後さらなる販売増が期待されています。

需要回復に伴い、自動車をとりまく消費者志向は大きく変化。各メーカーは新たな施策で「ニューノーマル」を確立し、顧客獲得を目指しています。まずは、車の選び方。各社販売が伸び悩む中で、好調なのは韓国KIA。7月には累計販売台数10万台を11か月で突破という最短記録を更新しました。後続メーカーの躍進には、同社が5月に発表した「Kia Care」キャンペーンが寄与しているといいます。①初回点検時の車体完全消毒を無料提供。点検2回目以降でも有料で、全販売店にて実施、②販売店での3シフトの消毒実行、③デジタルサービス導入で顧客とスタッフとの接触機会を最小化、など顧客目線での安全対策が人気です。メルセデス・ベンツの6-8月のオンライン販売台数は500万台超、40歳前後の層に800万ルピー以上のモデルが売れているといいます。ホンダも9月にバーチャルショールームを開設、シームレスなデジタル体験を提供します。店頭での確認や試乗体験以外での、顧客目線での販売チャネルが多様化しています。

利用形態の選択肢も増えています。マルチ・スズキは同社初となるサブスクプランを発表トヨタヒュンダイ、地場タタはEVモデルでのサブスクプランを提供しています。公共交通機関やタクシーに頼らないパーソナルモビリティを、安全で利用しやすく、最低限の支出で入手したいというニーズに、購入ではなく期間利用という選択肢で応えています。

段階的なロックダウン緩和に伴い、UberやOlaといったタクシー、バスは再開しており、9月からはメトロも運行を開始しました。条件付きでの公共交通機関の利用が可能になっていますが、自動車工業会(SIAM)とグラント・ソントンの共同調査によると、「自家用車を買う予定がある」回答者割合はコロナ前の8%から45%に上昇。購入動機の1位は「公共交通機関の利用を避けるため」で57%に上り、購入予定者の73%が新車を購入予定と回答しました。未だ感染者拡大が続くインドでは、安全を目的とした自家用車需要が続きそうです。

ディワリ商戦に向け、各社の新モデル投入が相次いでいます。トヨタはスズキからのOEMで小型SUV「アーバンクルーザー」を、KIAはSUV「Sonet」、MGモーターはSUV「Gloster」を発売します。車体モデルそのものに加え、選び方、買い方、使い方の場面において、消費者ニーズに合わせた選択肢を提示していけるかどうかが、祝祭シーズンの勝敗を分ける肝となりそうです。

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【9月3日】オリックス、インドの再エネ大手に1000億円出資

【9月23日】三井物産、インドで農薬メーカーに出資

【9月28日】楽天、印IT大手とネットワーク展開で提携

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乗用車・二輪車は、公共交通利用回避などで需要のリカバリー開始。公共交通に代わるより安価なモビリティとしての自転車のニーズも拡大。スポーツタイプの電気自転車、デリバリー向け電気自転車のサブスクリプションなど、新たな商品群やサービスも登場。

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