■インフォブリッジからのお知らせ
★インドでの環境ビジネス、要注目です★
第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、モディ首相が2070年までに排出量ゼロを目指すと演説しました。インド初の表明であり、今後環境ビジネスが加速することが予想されます。電気自動車をはじめ、インド事業のお問い合わせお待ちしております!
■ Pick UP! News
[防犯カメラの数は世界一。インドの治安維持を支える防犯技術の裏側に迫る!]
米Forbes誌によると、1平方マイルあたりの防犯カメラ設置数で、インドの首都デリーが1826台と、中国や欧米の大都市を抜き世界トップでした。インドからは他にもチェンナイ3位、ムンバイ18位がランクインしています。この背景のひとつには、インドの深刻な警察官不足があります。
インドでは、空港だけでなく、メトロ、高級ホテル、ショッピングモール、スーパーマーケットなどの入り口で手荷物のX線検査および身体検査が実施されます。人口増加と都市化に伴い、高需要が続く犯罪対策の一環として、2019年10月、政府はインド全土への大規模な顔認証システムの入札を実施しました。人材不足を技術で補うために導入が進んでおり、2020年3月にはデリーで起きた暴動に関わったとして1100名以上の身元が顔認証システムで確認されています。
サイバーセキュリティの強化も喫緊の課題です。インドは世界で最もサイバー攻撃を受けた国3位にランクインしており、特に国境を接するパキスタンや中国からの情報窃取やシステム破壊、サイバー犯罪やフェイクニュース拡散なども増えています。国家安全保障の面だけでなく、在宅勤務やリモートワークといった働き方が多様化する中で、個人が標的となる被害も増加しています。
様々な犯罪リスクがあるインドにおいて、日系企業が多く活躍しています。世界70カ国以上に納入実績がある監視ソリューション世界大手のNECは、インドにもシステムを提供しています。パナソニックは、インドで開発した位置情報確認システムを日本に逆輸入、遺失物だけでなく子供の連れ去りを防止する見守りサービスとして活用しています。日立システムズは、サーバー攻撃の監視拠点をインドに設置。セキュリティ監視サービス防犯大手のセコムは、インドでは防災事業とメディカル事業を展開しています。
先進国だから安全、という考えはもう通用しません。世界中どこにいても何かしらのリスクが伴う現代社会において、社会の秩序を守る防犯システムの整備は、環境保護同様に世界共通の課題です。日々新技術の開発やリープフロッグが起きているインドにおいて、日系企業の商機、そして日本がインドから逆輸入できるアイデア探索など、是非お気軽にお問合せ下さい!
■ インド日系企業関連ニュース
2021年10月に発表されたインドにおける日系企業に関する主なニュースは、
【10月5日】インドにセブンのコンビニ1号店 現地財閥と提携
【10月11日】カインズ、DX推進でインドに開発拠点を開設
【10月31日】ヤマハ発動機、インドで電動アシスト自転車向けモーターユニット製造へ
その他10月のインド日系企業関連ニュースは、→こちらをクリックしてご覧になってください!
上記以外にも、多数ニュース記事を紹介しております。
■ 業界情報
~インドの防犯市場-インドの防犯対策は、サイバー犯罪から水不足が引き起こす犯罪まで多岐にわたる。また、広大な面積をカバーするには物理的な捜査に限界があるのが現状だ。こうしたなか、AIを活用した監視カメラや携帯アプリなど、最新技術を商品化した民間企業と警察との提携も増えてきている。~
詳細情報はこちらのコラムをどうぞ!