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★日系企業が支えるインドの天然ガス市場。都市ガスから自動車まで、その投資機会と需要は右肩上がり!★インフォブリッジ通信 Vol. 48

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2022年は記念すべき、日印国交樹立70周年の節目の年です。今後もより一層日系企業様のインドビジネスのお力になるべく精進して参りますので、2022年もインフォブリッジを宜しくお願い致します。

■ Pick UP! News

[日系企業が支えるインドの天然ガス市場。都市ガスから自動車まで、その投資機会と需要は右肩上がり!]

2021年11月に開催されたCOP26で、初めて温室効果ガスの排出量ゼロを明言したインド。その目標年は2070年と、中国やロシアといった新興国の目標よりも10年遅いものの、世界2位の人口を抱えながら経済成長を続ける状況では野心的な数字です。

インド政府が脱炭素に向け取り組みを本格化する中で、先月日系ガス企業のインド進出が相次いで発表されました。大阪ガスは、インド南部を中心に都市ガス調達から貯蔵、販売までの事業に参画します。静岡ガスは、地場天然ガス供給会社に出資、インドの産業用の天然ガス需要の創出に取り組みます。日本郵船は、インド最大の天然ガス供給会社GAILと液化天然ガス運搬船の定期傭船契約を締結。それ以前にもIHIはインド最大のLNGタンクの建設工事を受注、商船三井もGAILのLNG輸送に貢献しており、インドの天然ガス市場では日系企業が多くカ活躍しています。

インドのエネルギー源別消費に占める天然ガスの割合は6%、輸入比率は5割に上ります。消費分野のトップは化学原料で38%、今後は家庭用・商業用の都市ガスに加え、道路輸送用の需要拡大も見込まれています。2020年度の圧縮天然ガス自動車(CNG車)の累計登録台数は日本の5万台弱に対し、インドは80倍の400万台以上。自動車市場シェアトップのマルチ・スズキの2020年度のCNG車販売は約15万8千台と過去最高を記録しており、自動車業界における人気の高さがうかがえます。2020年には、水素とCNGの配合自動車燃料も承認されており、環境に優しい自動車環境の整備が進められています。

インド政府は2019年、1次エネルギーに占める天然ガスの比率を6%から2030年までに15%へ引き上げる目標を、これに向け天然ガス事業に600億米ドルの投資を発表しています。この商機を狙うべく、日系企業以外にも、メジャーズやロシア企業が天然ガスの開発から小売りおよび関連事業への投資に向け動いています。

多くの民間企業が参入している天然ガス市場は、経済成長に伴うエネルギー需要の拡大と化石燃料の中でも低い環境負荷から、今後も成長が見込まれる市場です。LNG以外にも、水素や再エネなど、日本が強みをもつ環境技術での参入余地は多くあります。御社のインド事業支援やインドのパートナー探索など、是非お気軽にお問合せ下さい

■ インド日系企業関連ニュース

2021年12月に発表されたインドにおける日系企業に関する主なニュースは、

【12月6日】パナソニックインド、産業用IoTソリューションの提供開始

【12月8日】JAL、インドワインを日本へ初空輸

【12月22日】ソニーG、インド放送大手と子会社統合で合意 1370億円

その他12月のインド日系企業関連ニュースは、→こちらをクリックしてご覧になってください!

上記以外にも、多数ニュース記事を紹介しております。

■ 業界情報

~インドの再生・新エネルギー、太陽光からグリーン水素製造拠点へ―インドの非化石エネルギー量・再エネ比率の目標値はCOP26においてさらに高く設定。経済発展に必要不可欠な電力をはじめとするエネルギー需要は今後もさらに増加する中、他国依存を減じ、エネルギー自給率を向上する手段として、再生+新エネルギーへのさらなる注力、具体的な取り組みが始まっている。~

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