■インフォブリッジからのお知らせ
★「コロナ禍以降のインド・アルコール市場の動向」、公開中!★
JETROと共同で、最新のインド・アルコール市場の調査を行いました。中間層の拡大や食文化の多様化、さらにパンデミックを経たニューノーマルで、酒類の消費傾向が変化しています。酒類以外でも、最新トレンド調査はお任せください!お問い合わせ、お待ちしております。
■ Pick UP! News
[世界中で不足の半導体、誘致に本腰を入れるインドはサプライチェーンの中心となれるか!?]
世界中で供給不足が深刻化している半導体。アジアにおける主要生産国は日本、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、中国となっていますが、変化が余儀なくされ、2025年がグローバル半導体サプライチェーン再編の起点となる、との意見もあります。インテルはドイツに、サムスン電子はアメリカに、半導体工場新設を立て続けに発表しており、その様相は大きく変わる可能性があります。さらに台湾TSMCは、昨年11月からニューデリーに75億米ドル規模の工場新設のための投資交渉を行っていると言います。
インドは今までも半導体産業誘致に注力してきましたが、土地、水、電力、人材が不可欠である同産業において、目立った成果には結びついていません。インドのiPhone工場での暴動要因となった労使問題、先月からは熱波到来とエネルギー資源の高騰が重なり、複数の州で停電が頻発するなど、課題は山積しています。
それでも、近年のインド半導体産業は活況を呈しています。2021年12月、インド政府は半導体などの電子産業の誘致・育成計画を発表しました。総額7,600億ルピー、自動車・同部品、通信など関連製品も含めると、半導体を中心とする電子産業振興政策に2兆3千億ルピーもの予算が充当される見込みです。関係省庁は2~3年後には複数の半導体工場が稼働し、液晶パネル工場が1カ所完成間近であるという強気の予想を発表しています。
2月には台湾FoxconnとインドVedantaグループによる合弁半導体メーカー設立発表に続き、4月には、バンガロールで半導体の国際展示会Semicon India 2022が開催されました。モディ首相が開会を宣言、半導体メーカーだけでなく、関連する機械や素材の製造業者も含めて裾野の広い政府支援を実施し、半導体国産化に向けてサプライチェーン誘致に全力を尽くす方針を強調。5月1日には半導体の国際コンソーシアムISMCによる30億米ドルのインド工場新設計画が発表されるなど、一層の盛り上がりをみせています。
インドの半導体市場は2020年に150億米ドル規模に達しており、2026年までに4倍超に伸び、ディスプレイパネル市場は70億米ドルから2025年までに2倍超に成長する見込みです。台湾メーカーと地場勢力を中心に動きを見せる同産業ですが、日系企業の動向は今のところ目立った事例がありません。上述のような課題山積の現状での市場進出は容易ではないものの、「インドは時期尚早」といわれていたEVも、都市部を中心に普及が進みつつあります。インド市場における先行投資で得られる成果は小さくありません。弊社はこうした難解な市場進出や新規事業開発などワンストップでサービスを提供します。是非お気軽にお問合せ下さい!
■ インド日系企業関連ニュース
2022年4に発表されたインドにおける日系企業に
関する主なニュースは、
【4月5日】スズキ向け部品の生産増強、ホンダ系サプライヤーがインド企業買収
【4月6日】三井物産、インドの風力・太陽光発電計画に出資
【4月18日】富士通、インドに開発拠点 現地大学とAI研究
その他4月のインド日系企業関連ニュースは、→こちらをクリックしてご覧になってください!
上記以外にも、多数ニュース記事を紹介しております。
■ 業界情報
~インドロボット市場 -パンデミックでヘルスケアや農業にも商機拡大~インドは世界2位の人口を抱えるものの、進化する製造業、急速に変化する産業構造に対応する人材不足への対応や、パンデミックによる非接触需要の高まりなどから、様々な業界でロボットの導入が進んでおり、その用途は広がりつつある。
詳細情報はこちらのコラムをどうぞ!