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★政府も民間も積極的に取り組むインドのキャッシュレスペイメント。キャッシュレス化への動きが急加速中★ インフォブリッジ通信 Vol. 8

Pick UP! News

キャッシュレス化の進むインド、現地大手スマホ決済システムが日本にも上陸

昨今、頻繁にニュースで取り上げられているテーマに、「キャッシュレス化」があります。日本でも、デビットカードや交通系ICカードを利用した決済や、スマホ決済サービスの「楽天ペイ」や「LINEPay」などのような、キャッシュレスペイメントサービスが普及しはじめており、徐々にキャッシュレス社会への移行の動きが感じられます。このような動きは、先進国だけでなく、新興国でも高まっており、インドも例外でなはありません。

インドでは、2016年11月の高額紙幣廃止以降、キャッシュレスペイメントの普及が急速に進んでおり、スマホ決済サービスを提供する現地デジタルウォレット最大手「Paytm」は、高額紙幣廃止後に、たった一カ月でユーザーが2000万人増加。2018年の現時点でのユーザー数は3億人を超えるまでに成長しています。また、ソフトバンクとヤフーが今秋日本でサービス開始を予定しているスマホ決済サービス「PayPay」では、Paytmが持つバーコード・QRコードベースの決済テクノロジーが導入されることが決まっており、インドの決済テクノロジーシステムが、遂に日本に上陸することになります。

ちなみにインドでは、Paytmの他にも、「MobiKwik」や現地EC大手Flipkart傘下の「PhonePe」など、複数のスマホ決済サービスが台頭しており、業界は盛り上がりを見せています。スマホ決済以外にも、VISAやMasterCardに代わる低手数料のインド独自のカードブランド「Rupay」が、政府のインド決済公社(NPCI)によって提供されており、国内でのデビットカードの普及の一役を担っています。今後も、経済成長に伴う中間層の増加に加え、安価なスマホの普及によるスマホ普及率の増加により、キャッシュレス化はさらに進む可能性があると考えられています。インドのキャッシュレス化のこれからはもちろん、日本のキャッシュレス化と関連した動きも、今後さらに注目していきたいところです。インフォブリッジでは、インドのフィンテック市場に関する詳しい情報をまとめています。是非、弊社のフィンテック業界コラムをこちらよりご覧になってください!

インド日系企業関連ニュース

2018年8月に発表されたインドにおける日系企業に関する主なニュースは、
【8月2日】住友化学、インドで農薬2位に 子会社を合併
【8月10日】リクシル、インドで衛生陶器の生産を開始
【8月13日】UTEC(東京大学エッジキャピタル)、インドのバイオテック企業に出資
【8月23日】スズキ、中国の自動車生産から撤退へ インドに注力

その他8月のインド日系企業関連ニュースは→こちらをクリックしてご覧になってください!
上記以外にも、多数ニュース記事を紹介しております。

業界情報

インドのキャッシュレス市場
~インドで急速に拡大するキャッシュレス化、政府も様々な施策で利用普及を後押し~
[市場動向]
2016年11月のモディ首相による廃貨政策以後、インドのキャッシュレス化は急速に拡大。
特にデジタルペイメントは急増し、取引件数は2013~2015年までは年間10~20億件の増加だったが2016、17年は前年より40~50億件増と急伸。取引額も2013年の1兆3,290億ルピーから2017年には2兆2,950億ルピーに伸びている。

[現地消費トレンド]
インド政府と企業が、国内経済のキャッシュレス化を推進するキャンペーンを次々と打ち出している。高速道路を管理するインド国道庁(National Highway Authority of India)は、2016年9月にPayTMと協働で、高速道路料金の電子決済を進めると発表している。また、金融相は2016年12月に、国内のガソリンスタンドにおいて、クレジットカードやデビットカード、また、その他のキャッシュレス決済を行う利用者に対して、ガソリンとディーゼルの価格を0.75%割引すると発表した。同様のキャッシュレス決済による割引は、国鉄の定期券や保険商品などに拡大している。

詳細情報はこちらのコラムをどうぞ!

インド展示会/イベント情報

1) TrafficInfra Tech Expo India
アジア最大級のスマートモビリティおよび安全・セキュリティ交通関連の展示会イベント。交通・モビリティ関連のソリューション会社やコンサルティング会社など200社以上の出展社と8000名以上の来場者がムンバイに集結する。大手企業だけでなく、イノベーション&スタートアップブースも設けられる展示会となっている。
開催日時: 2018年10月25日(木)~27日(土)
場所: Bombay Exhibition Centre, Mumbai
主催: Virtual Infosystems Pvt Ltd
URL: http://trafficinfratechexpo.com/

2) CII Agro Tech 2018
農業のテクノロジー「Agri-Tech」をテーマにした展示会イベント。イベントパートナー、スポンサーには、インド政府やマヒンドラなどの大企業が名を連ねる。イベントの出展社数は200以上で、インドだけでなく、オーストラリア、オランダと言った諸外国からの企業も参加する。4日間の総来場者数は75,000名以上(内35,000名は農家)を見込んでおり、Agri-Tech系イベントとしては、国内有数規模の巨大展示会イベントとなっている。
開催日時: 2018年12月1日(土)~4日(火)
場所: Parade Ground (Chandigarh)
主催:Confederation of Indian Industry
URL: http://www.agrotech-india.com/#

3) BAUMA CONEXPO INDIA 2018

2年に1度開催される建設関連の巨大国際展示会イベント。2016年開催時の出展社数は647社、総来場者数は32600名以上という規模で開催された。建設関連のグローバル大手企業が集結するイベントで、会場にはデモエリアが設けられ、建設機材(クレーンなどの重機)のデモなども実際に行われる。
開催日時: 2018年12月11日(火)~14日(金)
場所: HUDA Ground Gurga
主催: Messe Muenchen GmbH
URL: https://www.bcindia.com/index.html