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★インド在住筆者が事実とデータのギャップを徹底検証!急上昇するフィットネス需要の実態はいかに!?★インフォブリッジ通信 VOL. 60

Published on
Feb 13, 2023

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■ Pick UP! News

インド在住者が事実とデータのギャップを徹底検証!急上昇するフィットネス需要の実態はいかに!?

インドで働き始めて早半年が経ち、周囲のインド人を見る中で「インド人には運動習慣がないのでは?健康への意識が低いのでは?」という疑問が浮かびました。街には、男女問わずふくよかな人が多くいます。豊満な体型=豊かな生活・裕福さの象徴とされている文化的背景が影響しているのかもしれません。

しかし調べてみると、街でみる人々の印象に反して、フィットネス需要が急上昇していることが分かりました。

インドのフィットネス市場(製品・サービス)は65億4,800万ドル規模、2016年から2020年の平均CAGRは9.95%(計算値)と堅調な伸びを見せ、インドのフィットネスサービス市場だけでも26億ドル規模と言われています。

コロナによるパンデミックの影響は大きく、2020年から21年にかけてフィットネスアプリやウェアラブルの利用者数の急増が報道されており、個人も企業も自宅で出来るフィットネスに目を向けるようになり、健康への意識変化とそれに伴うフィットネスサービスの多様化を生みました。

Times Of Indiaによると、インド人の54%が定期的に運動し、30%が先進的なアプリやデバイスを使って積極的にフィットネスを行っているといいます。ジムもバーションアップが進んでおり、筋トレマシーンが置いてあるだけではなく、ZumbaやKickboxingなどのクラスがあるジムも増え、余暇時間の楽しみの1つになったことで客層の幅が拡大。また、若者の可処分所得の増加もジムの多様化と相まって、市場を盛り上げています。

実際にどんなジムがあるのか、首都ニューデリー隣接の新興都市グルガオンにある弊社オフィスから1km圏内にあるジムへの訪問結果をまとめました。オフィスビルとマンション・住宅が半分ずつある地域で、約1kmの中に10以上ものジムが点在(写真1)。ジムは住宅エリアに多い印象です。

写真1:Google Mapsで「gym」と検索。2022/12/27時点

インドのジムの多くは個人経営で、家やアパートの地下にあるスタジオフロアをジムとしているケースが大半です。一方で、ショッピングモールなど商業施設の中にあり、ガラス張りでおしゃれなジムやAnytime Fitnessのようなグローバルチェーンジムもあります。

ジムの客層は、立地がオフィスビル、住宅街、学生寮の近く、等で異なります。それぞれのジムスタッフに確認した結果は、

オフィス内ジムAの割合:男性85%・女性15%

女性寮付近のジムBの割合:男性50-30%・女性50-70%

住宅街にあるジムCの割合:男性60%・女性40%でした。

写真2:住宅街にあるジムCの中の様子

広告は以下のようなものが多く、若年層の鍛えられた人の写真が多用されています。

写真3:筆者住居の近所にあるジムの看板

訴求メッセージは、屈強なボディ・体型のスリム化など、健康よりも見た目への変化が大きいように感じました。筆者のSNSに届いたサイクリングクラスの広告は「寝て過ごしてしまう休日を、サイクリングで充実した時間に変えよう!」という内容で、ライフスタイルの充実度を上げるために運動を始める人も、少なからず存在しているようです。

ジムには40代以上の夫婦で来ている方もいましたが、主な利用者層は20代~40代と若年層が中心で、働く人のアフターファイブとして活用されることが多いそうです。

若い社会人が多く、経済活動が盛んに行われる都心がフィットネス市場を先導していくのではないでしょうか。

弊社では、現地だからこそ獲得できる情報提供や市場リサーチ、進出サポートなど多方面から数多くのクライアント様をサポートしております。お気軽にお問い合わせください

■ インド日系企業関連ニュース

2022年12月に発表されたインドにおける日系企業に

関する主なニュースは、

【12月6日】クボタ、インドから世界耕す 買収企業にスズキ哲学

【12月23日】ヤマハ、インドでの器楽教育導入に関する事業が文部科学省応援プロジェクトに採択

【12月26日】興和、再エネ使ったインド産「グリーンアンモニア」を発電所に販売

■ 業界情報

インドの予防医療~パンデミックを経て、インドでは予防医療へ大きくシフトしてきている。政府の医療デジタル化推進により、オンライン一次診断やオンライン薬局の普及が大きく進んだとともに、パンデミックを経て、国民の予防・健康意識の高まりにより、健康食品やオンライン検査などの利用が増加中だ。パーソナライズされた健康アプリなども注目を集めている。

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