■インフォブリッジからのお知らせ
「世界最大」といわれるインドの総選挙の投票が始まっています。
有権者は約9億7千万人、投票所は100万か所を超えるといいます。
この活気あるインド市場に進出を計画中の企業様も多いのではないでしょうか。
インド市場への知見が深く、日印両国に拠点をもつインフォブリッジグループが御社のインド事業をサポートします。
インド市場に関するお問い合わせ、お待ちしております!
■ Pick UP! News
4月にインドに来た筆者がスマホで目にした最初の広告は食料品から家庭用品までデリバリーを行うBlinkitでした。
内容は登校前の男の子が忙しいお父さんに「○○が必要なのだけどどこ?」と聞き咄嗟にお父さんがBlinkitで頼むという流れのもの。食べ物以外もデリバリーができ、さらにすぐ来るのか!と驚いたことを覚えています。
広告でアピールされている通りBlinkitの強みは「圧倒的な速さ」。注文を受け10分以内に配達されます。また外に出ると赤く目立つ服を着たZomatoのドライバーやオレンジ色の服のSwiggyのドライバーを多く見ます。これら二つはフードデリバリ―大手でありインドで生活をするとデリバリーサービスが日本以上に発達していることを実感します。
なぜこんなにもインドでデリバリーサービスが浸透しているのでしょうか。それは圧倒的な暑さや交通渋滞が理由の一つにあります。外に出なくとも注文ができ、配達される利便性が多くの人を惹き付けています。
しかし、大きな要因はインドが世界的にもEコマースの発達が進んでいるからだと考えられます。そのため、Eコマース+フードという組み合わせで多くの利用者を集めました。また、最近ではフードデリバリ―がさらに発展し、Qコマース(クイックコマース)市場もホットです。Blinkitがまさにその例で、即時配達サービスのことを指します。Eコマースを多用するミレニアム世代、Z世代の顧客を取り込み、多くの人に利用されています。
インドではバイクで配達するため渋滞に巻き込まれても自動車より早く配達することができることや、人件費が安いため多くの人が雇用され、集中的に注文が入ったとしても対応が可能であるなどQコマースはインドの社会的な面で相性が良いと言えます。
そんなインドのデリバリー市場では日本であまり見られない取り組みが行われています。
バイクで配達する上で気になるのは環境への影響です。食料品デリバリ―を行うBigbasketは2022年に5000台のEVを導入し、7000トンのCO2削減に成功したと発表しました。また、11都市にソーラーパネルを設置し、545万kWhの電力を創出。それだけでなく、100%オーガニックのビジョンに向けて有機農家に対し積極的な知識支援や持続可能な農業慣行の導入なども行われています。
大手フードデリバリ―企業のZomatoでは「ZomatoIntercity Legends」という他都市のレストランの食事を飛行機でデリバリーするサービスを展開しています。インドでは各地域にごとに独自の料理、調理法があり、このサービスを利用することで本場の料理を現地に行かなくとも食べることができます。価格は現地レストランで提供される価格の2倍程度で、数十分~数時間で届くそうです。自国の料理が大好きなインド人ならではのサービスではないでしょうか。
インドではデリバリー市場への拡大により様々なサービスが展開しています。競争が激しい市場の中で各社は工夫されたサービスを提供し、環境に対する配慮の取り組みが行われるとともに顧客の満足を得る画期的なアイデアで差別化を図っています。Eコマースの発達からQコマースがブームを迎えている今、各社が次どのようなサービスを展開するのか期待が高まります!
■ 業界情報
Eコマースは大都市から周辺へ拡大中~
インドECは世界第3位規模へ。
市場拡大とともに多様なプラットフォームが登場、AIによるパーソナライズなど、最先端技術を組み込むサイトも登場
詳細情報はこちらのコラムをどうぞ!