▼1. モディ首相訪日で高まる日印連携
インドのナレンドラ・モディ首相が8月29日・30日の2日間にわたり日本を訪問しました。石破前首相との会談や各種産業関係者との意見交換を通じて、多様な分野で日印関係の連携が一段と拡大しています。
今回の訪日の主な成果としては、
● 日印経済フォーラムの開催。両首相立ち合いのもと過去2年程度の間に締結された170件の民間覚書の発表を実施。
● 両首相による宮城県の半導体工場の視察
●「日印デジタル・パートナーシップ2.0」による半導体・AI・人材育成・スタートアップ連携など幅広い分野での協力深化
● 「スタートアップ企業支援イニシアティブ」に基づく市場参入機会の提供やエコシステム基盤の強化
● 「日印人材交流イニシアティブ」による、今後5年間で50万人以上の人材交流の推進
などが挙げられます。
日印の連携はこれまでも様々な分野で進行しています。科学技術分野では、JAXAとインド宇宙機関(ISRO)による月極域探査プロジェクトや、科学技術振興機構(JST)による若手インド研究人材招へいプログラム、 地域連携では、日本の地方自治体とインド州政府のパートナーシップ提携など、多様化・活発化が進んでいます。
モディ首相の訪日により、日本とインドの一層の連携強化が進むことを願うとともに、これを機会に、日印それぞれが自身の持つ強みを理解し、活用しながら共に経済成長へのさらなる一歩を踏み出すことを考え、日本企業側も実行することを考えてはいかがでしょうか。
▼ 2. GSTの抜本的改革内容が決定 実施開始以前に価格改定を始める企業も
9月3日、インドで物品サービス税(GST)の大幅改革の内容が正式に発表されました。
従来の4区分が2区分に統合され、約400品目の税率が引き下げられています。
8月15日の独立記念日の計画発表から、3週間弱での決定と非常に短期間の実行には、インド最大の祝祭日セールをにらんだ産業界からの働きかけがあったようです。
詳しい内容については、こちらのコラムをご覧ください!